ホームページ「エポカわ〜るど」の編集に伴う「広島の人」とのふれあいを掲載。

ライアー奏者・宇月彩(うづきあや)さんを紹介
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 今回のエポカわ〜るどでは、ライアー奏者・宇月彩さん(マイミク)を紹介しました。
 宇月さんは、幼稚園や学校、病院、教会、老人ホームなど、いろいろなところへ出かけてライアーの演奏をされています。

 演奏活動で印象に残っていることはたくさんあるそうですが、次の事例はとりわけ心に残っているとのことです。
「交通事故で15年間寝たきりになっている30代の男性のところへ行きました。お母さんが24時間介護されています。ライアーを弾くと、患者さんは機嫌がみるみるよくなり、お母さんがびっくりされていました。その傍で、少し呆け症状のあるおばあちゃんが、音楽に合わせてピアノを弾く素振りをしたり鼻歌を歌ったりされていました。彼女は元教師ということでした」

 彼女は幼少の頃からピアノが好きで、国立音楽大学教育音楽科を卒業後、結婚してからもずっとピアノの指導されていましたが、8年前お母さんが亡くなられてから、ピアノの音がきつく感じられるようになり、ライアーを始められました。不幸は重なるもので、それから3年後、今度はお父さんが急死、いろいろな心労のため、身体をこわされました。この数年間の苦しいトンネルから抜け出たとき音楽観が変わっていたと、次のように話されています。

「幼いときは、ピアノをビュアな気持ちで弾いていたのに、いつのまにか評価を前提に弾くようになっていたのです。ライアーを始めてからも、しばらくはこんな気持ちが残っていましたが、だんだんと薄れていき、幼いときの自然な気持ちを取り戻すことができました。楽譜どおり上手に弾かねばならないという固定観念から解放されたのです」

これからの抱負は、
「私のライアの一番いい音を出したい、そうして、お年寄りや身障者などの枕元へいき、その音を届けたいと思っています。そうした人たちにやさしくなれる自分が一番好きなのです。ライアーを聴いてくださる方が主役で、私は単なる伴奏者です。こんな自分にしてくれたライアーに心から感謝しています」と語られました。

 こうした宇月さんの考え方に深い共感を覚えます。



今回の「エポカわ〜るど」は、能楽師吉田篤史さんを紹介
 今回の「エポカわ〜るど」では、能楽師吉田篤史さんを紹介しました。

能 能楽 吉田篤史


 能楽師・吉田篤史さんは、プロとして演能活動に全力尽くす傍ら、600年以上の歴史を持つ能楽を次世代に引き継ぎたいと東奔西走、昼夜を問わず努力されています。そこまで吉田さんを駆り立てる能楽とはどんなものか、その魅力はどこにあるのか伺いました。

以下、エポカわ〜るど記事要約

◆能楽の魅力

 能楽は歌舞劇です。演者(シテ)のソロである謡と、笛・小鼓・大鼓・太鼓の楽器による演奏と、コーラスである地謡とが絶妙なハーモニーを奏でます。
 能楽は仮面劇でもあります。仮面をつけることによって、演者は登場人物になりきることができます。仮面は一つの表情しか持ちませんが、演者の動きや姿勢によって笑いも悲嘆も表すことができるのです。
 能楽は象徴劇でもあります。演者の動きは一見緩慢に見えますが、実はそのひとつひとつに、様々な想いが込められています。そのため、言葉のわからない外国人にも感情が伝わり、外国公演でも絶賛されています。
 能楽は本番前に1回しか申し合わせをしません。いきなり本番です。しかも、シテ方、ワキ方、囃子方、それぞれ流派が違うのですから、たいへんなことです。
600年以上の歴史と、能楽師の日頃からの研鑽の賜物です。

◆能楽を理解するには
 能楽は、決してわからない芸能ではありません。例えばオペラなんか、原語で歌われても皆さんは感激されています。
能楽の場合は、昔の言葉とは言え日本語です。数多く聞けば必ずわかるようになります。かりに言葉は通じなくても、心で触れ合うことができます。
 能楽を見る前に、物語のあらすじなどについて把握しておくのもよいのではないでしょうか。能面や装束あるいは楽器などについて知識を身につけておくことも、能楽を楽しむ手段になります。

◆これからの抱負
 世界中に文化はたくさんあります。しかし、無形文化ということになると、日本には何百年と続く伝統があります。能楽・文楽・歌舞伎が世界無形遺産に登録されたのも、こうした先人から引き継がれてきた無形文化があったからこそと思います。
能楽は650年もの長きにわたって、先人によって引き継がれてきましたが、私の祖父も父も先人の1人として努力して参りました。私も祖父・父の志を継いで、この文化の伝承に全力を尽くしていきたいと思っています。
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